2013-03-01

おゆまるを使ってみる

おゆまるという80度くらいの温度で軟化する自由樹脂を使ってみました。

「おゆまる」で検索するとフィギュア(キャラクター人形?)をコピーしたり、粘土などで型を作成して、そこにグルーガンでトロトロに溶かして加工するなど、いろいろな物を作成されている方がいます。

釣りの自作素材として気になったのは、(1)加工のしやすさ、(2)加工の精度、(3)強度でした。

少し試しただけですが、現時点での印象(あくまで試している途中なので)を書いてみます。


(1)加工のしやすさ

商品説明には80度のお湯で柔らかくなると書いてあります。
80度というと餅つきをして、熱々の餅を延ばして加工するときの温度に似ています。

そのくらい素早く形を整えないと冷めてしまうので、いかに短時間に加工するかがポイントのようです。

試行錯誤する時間がないため、事前にどんな形に加工するのかを決めておく方がよいようです。

(2)加工の精度

これは、形を作る時にどのようにするかによって違うようです。

何かをはめ込むパーツを作成するような場合には、対象物に密着させて冷やせば、弾性があるので取り外して、もう一度はめ込んでも十分に使える感じです。

粘度のように手で加工する場合には、自由に形を決められますが、大きなものを大きな「おゆまる」の塊から作るのは精度を出す時間がなく冷えてしまうので(加工に時間がかかるため)、小さなパーツに分解するのがよさそうです。

(3)強度

一番の心配は強度でしたが、バイスをはめ込むパーツを作って試してみましたが、ある程度の厚みを持たせれば問題なさそうです。

冷えて固まってもクーラーボックスのプラスティックのように堅牢ではなく、固いゴムのような弾力がありますが、ある程度の厚みがあれば、思いっきり引っ張っても引きちぎるのが難しいので、強度的には問題なさそうです。



さて、どう使うか?

上に書いたように、大きな塊にしてそれを短時間に加工するのは難しいので、小さなパーツを作成して後からくっつけるのが良さそうです。

くっつける部分を温めればパーツとパーツを結合できるらしいので、試してみたいと思っています。

大きな塊を一度に加工するのは難しいのですが、お湯に入れればまた柔らかくなり、お互いにすぐにくっつくので、小さい塊を加工して、それを少しづつ大きくしていく、そんな感じであればいけそうです。


おゆまるは結局何なのか?

おゆまるは温めれば自由に変形ができ、冷えれば固まる樹脂です。

固まってもコツコツとした固いプラスティックのようになるのではなく、少し固めのスーパーボールのようになり、ゴムのような弾力があります。

粘土のように手で加工することになるので、大きなものを一回で加工するのは難しいです。

失敗しても温めれば(お湯につければ)何度でも繰り返し加工できます。

また、冷えたおゆまるは、厚みがあればかなり強度を保つことができます。

素材としては弾性があり、簡単には伸びたり、欠けたりしません。

試しにバイスに完全に密着させて冷やしたものを何度もバイスにはめる→外すを繰り返しましたが、問題なく固定できたので、何かを密着させるパーツを作成する用途にはとても便利に使えそうです。

特に結合対象の形状が複雑で木材で加工するのが難しい場合でも、おゆまるであれば、温めて密着させて、冷やせば何度でも取り外しができ、強度もあるので、こういった使い方ができるのは便利だと思いました。

一方、粘土のように大きな塊を加工するのには向いていないので、小さいパーツに分解して温めてパーツ単位でくっつけるのが良さそうです。



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