2015-02-23

Amazonのリコメンドとレビューの落とし穴

Amazonで書籍を購入するとリコメンド機能でおすすめの本が表示されるようになります。

書籍を購入する場合にはレビューを参考にすると思いますが、以前から指摘されているように問題のあるレビューが散見されます。

問題のあるレビューとは


(1)レビュー件数が極端に少ないレビュアー
レビューの内容を見るだけでなく、誰がレビューをしたのかを確認する必要が有ります。

レビュー件数が1件だけ、こういう人がレビューしている書籍のレビューは信用してはいけません。

レビューした日付が古くても新しくも同じです。
古いからといって何も信頼性が増すことはありません。

レビュー数が2人、その2人とも1つしか(その書籍にしか)レビューがない。
そういう場合もあります。
2人であろうが、3人であろうが同じです。
1つしかレビューしていない人のレビューは意図的なものの可能性が高いです。


(2)レビュー日付が集中している
同じ書籍のレビューを眺めていると同じ日付だったり、同じ週、同じ月に集中している場合があります。

これは明らかにおかしいです。

特に書籍が発売されてから数ヶ月以内にレビューが集中しているものが多くあります。
よく見るとレビュー日付が集中しているのは、その期間だけで他の期間にはレビューがありません。

これも何らかの意図を感じさせるレビューと言えるでしょう。


(3)高評価が多い
レビューの評価が5ばっかり、あるいは4しかない。
この場合もかなり怪しいものです。

すべての人を満足できる書籍が存在することはないはずです。

人によっては厳しく採点する人もいたり、全体として評価が高くても数人は平均かそれ以下の採点をする人もいるはずです。

特にレビューした人数が少なく、レビューが高いものは怪しいと思った方がよいです。


(4)著者について言及されていない場合
人気のある作家、高評価の作家、あるいは良書を執筆している作家にはファンがつくものです。

書籍の内容次第ですが、同じレビューアーが同じ著者の別の本にレビューしている場合があります。
その場合は、著者に言及することがあります。
このような場合には、多少評価をしていいかもしれません。


(5)新書に注意
Amazonのリコメンドは新書が優先されているようです。

古い評価の高い書籍より最近発行された新書に評価の高いレビューがあると優先されています。

新書のレビュー数は少なく、信用に足りないレビューが多くあります。


(6)翻訳本に注意
翻訳本は出版社にとって賭けです。
版権をとって翻訳して販売する、売れなかったら大損です。

関係する人も多く信用できないレビューも多くなります。

・・・

書籍は中をみないとわからない。
でも書店に足を運んで購入するのが面倒。

通販は便利ですが、賢くレビューを利用したいものです。

一ヶ月ほどで8冊程度のビジネス書を購入、そのうち3冊くらいは?がつく内容でした。

一冊まるまるダメではないというのが、書籍の救い、それにいい加減なレビューに気がつかないことがある、そういうものかもしれませんが、レビュー内容だけでなく、誰がいつレビューしたのか、その人は他の書籍にどんなレビューを書いているか、そこまで面倒でも確認して購入する、ちょっとしたことですが、気をつけようと思ったのでした。

※あまり知られていないかもしれませんんが、レビューを書く仕事が存在します。
 中小規模のビジネスを仲介するサイトに掲載されていることがあります。

 また、楽天のようにレビューを書くと商品代金の一部や割り引かれることや送料が無料になる場合もあります。