2012-10-24

(自作)ロッド穂先の修理の仕方

振り出し式のロッドの穂先の修理の仕方です。

ご存知の方も多いと思いますが、もしかして知らない方が偶然、このページを見つけられることがあるかもしれないので、書いてみます。



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これは本牧の常連さんにお聞きした方法です。

この前の釣行で折れた穂先もこの方法で修理をしたところです。



穂先の先端部分が折れた場合は、簡単ではないのでここでは省略しますが、穂先でも根元に近い部分から折れた場合は、割合簡単に修復できます。


まず、先端のガイドを取り外すために、ライターで軽く炙ります。

折れた穂先を回しながら、ライターの炎に近づけて、燃えないように気をつけ、さっと遠ざけて、ティッシュやタオルで火傷をしないように先端のガイドを持って、抜けるかどうかを試します。

ガイドを穂先の長軸周りに回転させるようにしながら、緩めます。

まだ、固いようであれば、さらにほんの少しライターで炙ります。

同じように先端ガイドを持って、回転させて取れるまでこれを繰り返します。

注意するのは、ライターの炎に長く当てないことです。熱で接着剤が蒸発してガイドが外れる時に、急激に熱するとガイドが飛んでいくことがあります。

また、長時間熱すると、穂先やガイドが燃えてしまうことがあります。

少しづつ熱しては、、ガイドが取れないかを試すのがコツです。


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先端のガイドが外れたら、後は簡単です。


ロッドのお尻から穂先を通して、どの程度、糸を巻けば抜けなくなるかを確認します。


穂先を一度取り出して、お尻の方に細い糸を巻きます。

ミシン糸でも釣り糸の細いラインでも何でもいいですが、できる限り細いラインで巻く量を調整できるようにします。

何回か巻いてみて、竿のお尻から差し込んで抜けないかを確認しながら巻く量を調整します。

最後に、アロンアルファなどの瞬間接着剤を薄く塗って完了です。

接着剤を塗り過ぎた場合は、紙ヤスリで表面を削れば厚みを調整できます。

紙やすりは、私の場合400番から600番くらいを使っています。あまり号数が小さい(粗い)と微調整が難しくなります。


十分に接着剤が乾いたら、竿尻から通して、先端ガイドを付ける前に忘れずに径の大きいガイドを順番に通して、最後に先端ガイドを接着して完了です。


この方法だと、若干穂先部分が短くなりますが、これでも十分使えます。


接着剤が十分に固まる前に穂先を元の竿に通してしまうと

「あちゃ!ー」

大変ですからお気をつけ下さい。

※先端ガイドが「びゅーん」と飛んだり、穂先の先端を焼いてしまって修復不可能にしたのは、実体験です。

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