アンカーローラーの作成途中で気がついたアイデアのメモです。
そもそも、アンカーローラーを作ってみようと思ったのは、大津の手漕ぎボートのアンカーが半端じゃない程に重いためでした。
重いアンカーを引き上げるのがつらい原因は、アンカーを上に持ち上げる動作が前屈みで腰に負担がかかることや、ロープを持つ手・腕・肩にかかる力が大きいことにあると思います。
アンカーローラーを使うと水平方向にロープを引っ張る力に変換されるため、ボートを漕ぐように後ろに体を倒すだけで、アンカーを引き上げられるため楽になると思いますが、実際に試してみないとどの程度、楽になるのかはわかりません。
アンカーローラーの作成にあたっての以下のことを検討しました。
��1)ローラーの選定
��2)クリートの取り付け
��3)ボートにかかる加重
��1)は、結局、試作段階ではキャスターを裏返しに取り付けるという安易なやり方にしたのですが、「アンカーローラー」で検索すると砂時計を横にしたような形(なんて呼ぶのでしょう?)のローラーがいっぱいでてきます。
このローラーを使わなかった理由は、大津のアンカーの重さ(たぶん20Kg前後)に耐えられないためです。一般的なゴムボートのアンカーは2Kgから5Kgのようですので、ゴムボート用に設計されているローラーを使ったらどうなるかは簡単に予測ができます。
では、キャスター逆付け以外の方法がないかといえば、1つだけアイデアがあります。
キャスターは、タイヤ部分が取り外し・交換が可能になっており、タイヤのみも販売されています。
このタイヤを使って、大小を組み合わせれば、砂時計横向きの形状のような幅のある車輪にすることができそうです。
タイヤを複数個横に並べて接着して、軸をボルトか何かで代用し、軸を支える部分には、L型金具を使えばなんとかなりそうな気がします。
しかし、実際にはL型金具はサイズが短いものが多く、強度的にも不安があることと、取り付け位置さえ決まっていない状態では、リスクがあると考えて見送っています。
おそらく、溶接の技術があり、金具を曲げるための工具をお持ちの方であれば、実現可能なように思いますが、私の技量ではとてもできるものではありませんでした。
��2)は、ロープを固定するための金属の取っ手のようなもの(クリート)をつけるかどうかの検討です。
一見簡単そうですが、実は、ロープを固定するとボートに対して上向きの力が働くため、アンカーローラーの台を固定する部分に負荷が掛かります。
アンカーローラーの台は、L型のアンカーボルトで固定するため、ボートとの接点は短い鉄の棒です。この部分に大きな上向きの力が加わるため、ボート側がへこんだり、傷が付いたりする可能性があります。
ボートとの接触部分に加わる力の問題をクリアできればクリートをつけることも可能だと思われるので、試作がうまくいったときに再検討するかもしれません。
��3)は、既に上で書いた通りですが、アンカーローラーの取り付け位置や取り付け方が悪いとボートを傷つけることになります。
アンカーローラーを取り付ける台のサイズがあまりに小さいとそこに加重が集中しますので、できる限り面積を大きくとって一点に加重が集中しないようにする必要があると思います。
ある程度大きめの板を使えば加重の集中を避けられるため、これはあまり大きな問題にはならないと考えています。
もう少しで試作バージョンが出来上がりますが、実際にボートに取り付けてみないと、ちゃんと機能するかどうかわかりません。
非常に使いにくくて、手でロープを引き上げた方が楽、そういう結論になる可能性は十分あります。
ブログに書くのは試作バージョンが成功した後にすればよかったと思いますが、もう後には戻れません。
失敗作になっても同じ失敗を他の方がしない(しないか?)ために役立てばいいのですが。
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